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作品
(日本)
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「武者小路実篤詩集」 武者小路実篤
武者小路実篤(むしゃこうじ さねあつ)の詩集より。彼は小説家として23歳のときに処女作「荒野」を発表。生涯で小説・戯曲・詩・随筆や絵画など約6300以上の作品を残した。



「この道より 我を生かす道なし この道を歩く」


この言葉は、人生の中で大きな決断をしたときや、覚悟を決めたときに心に響いてきます。自分も長年勤めた会社を辞めた前後、たまたまネットで見つけたフレーズに感動し、色々調べた覚えがあります。改めて調査すると他にも彼の作品には感動する言葉が埋もれているようなので、近々じっくりと読破したいと思います。

「竜馬がゆく」 司馬遼太郎
司馬遼太郎(しば りょうたろう)。大阪市出身の小説家。「梟の城」で直木賞を受賞。その後、「竜馬がゆく」「翔ぶが如く」「坂の上の雲」など、戦国・幕末・明治を扱った歴史小説を数多く執筆した。大衆文学の巨匠と言われている。



「天に意思がある。

としか、この若者の場合、おもえない。」


自分が大きな影響を受け、人生のバイブルとしている小説「竜馬がゆく」。この物語の最後の場面をむかえたあとの文。心を高ぶらせながら読み終えようとする読者の思いと司馬氏との思いは共に同じでした。坂本竜馬というひとりの男。このとんでもない男の人生を二行であらわした見事な言葉。坂本竜馬と幕末の志士たち、この時代を小説として書いたら司馬遼太郎氏の右に出るものはいないと思います。

「銀河鉄道の夜」 宮沢賢治
宮沢賢治(みやざわ けんじ)。岩手県出身の作家。37歳の若さで亡くなっている。そのため生前に出版されたのは童話集「注文の多い料理店」と詩集「春と修羅」だけでほとんど世に知られていなかった。しかし彼の死後、書き残した多数の童話と詩などが編集され出版されるとともに、作品世界の豊かさと深さが広く認められるようになった。



「僕もうあんな大きな暗の中だってこわくない。きっとみんなのほんとうのさいわいをさがしに行く。どこまでもどこまでも僕たち一緒に進んで行こう。」

「ああきっと行くよ。ああ、あすこの野原はなんてきれいだろう。みんな集まってるねえ。あすこがほんとうの天上なんだ。あっあすこにいるのぼくのお母さんだよ。」

カムパネラはにわかに窓の遠くに見えるきれいな野原を指さして叫びました。

ジョバンニもそっちを見ましたけれどもそこはぼんやり白くけむっているばかりどうしてもカムパネラがいったように思われませんでした。


この作品はワンフレーズの言葉よりは、不思議な世界の話しの中のひとつひとつの文章がこころに響いてきます。ですのでどの言葉を選ぶべきか迷いました。取り上げた一節は、お話しの終盤に交わされたジョバンニとカムパネラの一番最後の会話です。若いときに読んだときに比べて、いま読み直すと少年と親友との幻の列車の旅が大変美しく、そしてせつなく脳裏に浮かんできます。

   
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